で、ピンク色の外壁と優美な装飾が施されたファサードが印象的だ。
伝統家屋をめぐる際に注目したいのは、建物の外壁にマヨルカ
タイルが多数用いられていること。フルーツや花柄が描かれた彩
色豊かなタイルは耐久性に優れ、今でも美しい光沢を放つ。これ
らのタイルは日本で製造され、台湾本島や澎湖島の邸宅でも用い
られたが、今や稀少な存在となっている。
伝統民宿でとっておきの体験
現在、これらの伝統家屋は民宿やショップなどに再利用され、金
門観光の目玉となっている。歐
ࡢ
、珠山、水頭、瓊林、山后、南
山、北山など、
7
つの伝統集落に、計
70
近くの民宿が点在する。
部屋にはシャワーやベッドなど現代的な設備が整っており、朝食
には金門名物の広東粥などが供される。宿泊料金は
1
泊
1,500
元く
らいからと手頃なのも魅力だ。
喧騒とは無縁の長閑な時間が流れる伝統集落。ここに身を
置くと、まるでタイムスリップしたかのような気分に浸れる
はず。地元の人たちの暮らしに触れながら、彼らが歩んでき
た苦難の歴史に思いを馳せてみたい。
1
The Wind Lion God is a prominent local deity.
2
Kinmen Folk Culture Village
is a collection of preserved Fujian-style houses.
3
The Principal
'
s House is a
traditional Kinmen home that has been converted into a B&B.
1
風の守り神「風獅但」。
2
伝統家屋が多数残る「金門民俗文化村」。
3
珠山にある
リノベーション民宿「校長的家」。
2
3
67
enVoyage